医療・介護の相談室 ささえ愛は、病気のことや、介護のことなど、自分や家族と将来の事を考えたときに、わからないことが多く感じたり、ひとりで抱えこんでしまっていたり、がんばりすぎていたり、そんな地域の皆さんにそっと寄り添い、定期的に出前講座を開催しています。
ささえ愛 出前講座
( 毎月第2木曜日 13:30 ~ 15:00 )
ささえ愛 健康教室
( 奇数月 最終木曜日 10:00 ~ 11:30 )
ささえ愛INFORMATION
ささえ愛出前講座
『骨粗鬆症の薬について』を開催いたしました
【2025年5月8日(木)地域支縁くらぶ白樺】
今回は、開西病院 診療技術部 薬剤科科長 田中健太郎氏が「骨粗鬆症の薬について」と題し、講座を開催しました。
講座では主に、
・骨粗鬆症の基礎知識
・骨粗鬆症の薬
・骨粗鬆症を予防するには
の3つの内容についてお話がありました。
骨粗鬆症とは、骨がもろくなり骨折しやすくなる疾患です。
・患者数は1300万人と推定、そのうち80%の方が未治療
・患者の80%が女性で、70歳代の女性の半数は骨粗鬆症
・骨粗鬆症になると腕や太ももの付け根や背骨、手首等に骨折が起こりやすく、転倒や軽い動作でも骨折が起きる
・介護が必要となった方の原因の約15%は骨折・転倒であること、
等の説明がありました。
また、骨粗鬆症の原因は、加齢や閉経、その他生活習慣や薬の服用などにより、新しい骨を作るよりも骨が吸収されるスピードが早くなり骨が破壊され骨粗鬆症になる、ということです。
骨粗鬆症の治療薬としては、大きく
①骨吸収を抑える薬
②骨形成を促進する薬
③ビタミンDやカルシウム等を補給する薬
に分けられるそうで、服用方法や頻度、服用できる期間、副作用などについて、具体的に薬の名前を例示しながら説明がありました。
そして最後に、
骨粗鬆症を予防するためには、
『バランスの良い食事をとること』
『適度な運動をすること』
『骨密度の検査で早期発見をすること』
が大切である、とのお話がありました。
参加者の中には、骨粗鬆症と診断されたり実際に薬の服用をされている方や副作用で休薬している方などもおられました。
薬のプロである薬剤師からの話に皆さんメモを取りながら熱心に耳を傾けておられ、講義後には質問も多く出され関心の高さがうかがえました。
今回の講座には、定員を超える25名の方が参加され、大盛況でした。